“例えば、行政庁概念。具体例で説明してくれる「行政法入門」は、
”<blockquote> <p> 私たちは、(中略)国に対して税金を納めなければならないこととされているわけですが、これを<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%A1%CE%A7%B3%D8">法律学</a>的ないい方でいいかえてみると、結局、国が私たち国民に対して<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%C0%C7">国税</a>を(中略)徴収する権利を持っているということになるわけです。</p> <p>ところで、この場合、この権利は誰の権利かというと、それは当然、<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%A1%BF%CD%B3%CA">法人格</a>をもち、権利義務の主体であることを法律上認められている「<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>主体」としての国だということになります。</p> <p>ところが、実際の法律の上では、国民に対して現実に税金を(中略)強制的に徴収したりするのは、国そのものではなくて、単なるその一機関であるにすぎない税務署長の任務とされているのです。実際、課税処分や納税の督促などは「○○税務署長」という名前でなされています。この場合の税務署長の立場がまさに「<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>庁」だ、ということになります。</p> <p><a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%C5%C4%C3%E8%CC%F7">藤田宙靖</a>「<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>法入門」25頁</p> </blockquote> <br/><p>と、租税債務の具体例を使って説明する。これ自体、普通の基本書よりずっと分かりやすい。</p> <br/><p> しかし、「つかむ・つかえる<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>法」は、<b>異次元</b>である。</p> <blockquote> <p>ある大きな駅のコンコースは夜になると若者のたまり場となりトラブルが生じています。たまらず駅はコンコースに貼り紙をすることにしました。その貼り紙には次のようにありました。</p> <blockquote> <p>ここに深夜たむろする行為を禁止する 駅長</p> </blockquote> <p> この「駅長」の部分が「◯◯駅」であってもへんな感じですし、「××電鉄」でもしっくりきません。やはり、駅長名でするのが一番よいように感じます。駅は<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B4%C6%BB%B2%F1%BC%D2">鉄道会社</a>のものですが、駅長こそが、<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B4%C6%BB%B2%F1%BC%D2">鉄道会社</a>のためにその駅を管理する存在だからです。</p> <p>吉田利宏「つかむ・つかえる<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>法」31頁</p> </blockquote> <p>こういう「例え話」で説明するのが、「わかる・つかえる<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D4%C0%AF">行政</a>法」の特徴だ。</p></font>